紅烏の独り言

えいえんのにわか丸出しボーイ

フォロワーに会いに往く【大根先輩編】

ポケモン剣盾」が発売されてはや3ヶ月が経とうとしている。そろそろ新世代のポケモンバンク、「ポケモンHOME」も解禁されそうな今日この頃だ。

ここで少しあのワクワクしたポケモン新作発売日を振り返ろうではないか。

 

そんなワクワクいっぱいの夜……

 

僕は横浜行きのバスに揺られていた。


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「なんで?」と言われると返答に窮するが、敢えて言うと(回りくどい)、横浜近辺在住のとあるフォロワーに会いに行くため、つまりオフ会に行くためですね。

 

今回、僕が会いに行ったのは「大根先輩(@yot_toy)」。彼は僕がTwitterを始めた3、4年前ぐらいから知り合いのフォロワーである。

彼は実況者・ニコ生主であり、主にポケモン対戦の実況動画をあげている。とは言いながら、一番再生数があるのは星のカービィロボボプラネットの実況動画だったりするので、ほんとにポケモン実況者かどうかはよく分かっていない。

実況動画も生放送も割とTwitterの身内(大根キッズと呼んだりする)で楽しんでるフシがあり、中々新規が入りづらいが、まあ本人は面白い人なんで動画とか生放送とか見てやってください。

 

露骨な宣伝はこれきりにして話を本筋に戻す。僕は中国地方某県(あんま隠す必要ない気がするが)で一人暮らし。中国地方といえば交通アクセスに恵まれた県は広島ぐらいなものなので、ポケモン剣盾発売前日の11月14日の夜、僕は広島に上陸し、そのままの勢いで半月前に予約していた深夜バスに乗り込んだ。

 

そのまま揺られること11時間海外行けるわ。

暇つぶしは潤沢にあるし、この行きのバスは割と席と席の間が広い上に遮光カーテン完備、コンセント1つあり、しかもトンネルさえなければWiFiまで繋がせてもらえるので、3DSとかSwitchで眠くなるまで暇つぶし、まあそれでも5時間は寝れたと思う。

 

横浜駅に到着したのは朝9時。


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予定よりかなり遅れ気味。ここから某線に乗り継いで彼の家の最寄り駅まで行かねばならない。初めて来る土地な上に広島駅とは比べ物にならないハードダンジョン横浜駅をなんとか地図を見つつくぐりぬけ、無事電車に乗り、彼の家へ着くことが出来たのだった。

 

集合住宅(アパートなのかマンションなのか知らんが)なので、インターホンで呼んで玄関のドアを開けてもらう。一人暮らしなので、インターホンの向こうから聞こえるのは配信のせいでガチで親の声より聞いた声である。

 

エレベーターで上がり、部屋のドアを開けてもらう。まあ実は彼と会うのはこれが初めてではない。2019年のゴールデンウィーク天皇陛下の退位などもあり10日ぐらいあったので、彼の故郷関西で初対面を済ましている。

だから初めて出る声はお互いに「お久しぶり」なのである。

 

朝から何も口にしていない朝10時、長旅の疲れを癒すここが、2泊3日の宿である。一息つけるな、と腰を下ろそうとするが


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酷い世界だろここは…。

足の踏み場が最低限しかない。彼のデスクがまはるか遠くに見えてくる。天竺を目指した三蔵法師の気持ちが分かった。

それもそのはず、もちろん僕がここに来たのは彼に会うためだけではない。1つは彼の部屋を掃除する2つは彼の「ポケモン剣盾クリアするまで終われない生放送」の支援である。この条件を満たすからこそ僕はここで食事、睡眠、そして帰りの交通費を彼に委ねることが出来るのである。

 

まあ掃除は後だ、とりあえず彼のポケモン剣盾を終わらせてしまおう。大根先輩は、夜中0時からの10時間における生放送で中々に疲労が来ており、すぐさまコントローラーを僕に託した。

しかし僕はキャスも普段やってるし、配信経験がないことはないのだ。初見も含めたリスナーと挨拶を交わし画面に向き直る。10時間か、ならもうジムも半分終わったころだろうな…………

ってお前何ワイルドエリア探索しとんねん!!!!!

 

「ワイルドエリア楽しすぎんねんて!」とは当時の彼の言。その時は知らなかったが、確かにワイルドエリアは時間泥棒である。「あ、あのポケモンまだ捕まえてない…」「やべえキテルグマだ!」「キャンプでカレー作るぜ!」とかシンボルエンカウントポケモンキャンプという剣盾初の試みが、功を奏しすぎた壮大な大草原なのである(三段ダジャレ)。

ただこれは「クリアしないと終われない生放送」というくくりなので、はっきり言って彼の行いは自分で自分の首を絞めている。

 

仕方なくストーリー再開、勘のいい諸氏ならお分かりかと思うが、ストーリーで2度目にワイルドエリアに訪れる、つまりナックルシティ到達前、ジムバッジは未だ3つである。

こんなペースでやっていては24時間テレビも真っ青の耐久レースになるので、彼が寝てる内にとりあえずアラベスクタウンまでリスナーと共に進めたりしてました。

彼が途中で起きてきて、ジムリーダー戦だけコントローラー横取りされたりするなどしたが、2人で順調にストーリーを進めて行った。リスナーも入れ代わり立ち代わりで3人ずつぐらい常駐してて、普通に盛り上がっていた。

 

そしてクリアしたのは夜の20時である。9番道路でタマンタがもう少し早く捕まっていればもう少し早かっただろう(1時間弱ぐらいモンボで捕まらなくて2人でキレていた)

 

まあこれからの2日も大体2人でポケモンの話しかしてないし、大体生放送やってた(タイムシフトはもうない)。大騒ぎしてたので、当時の人は呆れ笑いながら観てたのでしょう。

 


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(バトルタワーをやらされる僕)

 

そして、遂行すべきもうひとつの目的、それは彼の部屋の掃除である。

本来自分もそこまで掃除は得意ではない。嫌いでもないが好きでもない。だが前に言った通り、彼の部屋はひどい。とりあえずトイレに向かうルート以外の足の踏み場を作り、布団を敷くエリアを作るところから始まる。

 

あまり詳細に書くと彼が可哀想になってくるのであまり詳しくは書かないが、足の踏み場がないのは、彼が脱いだ服を脱ぎ捨てるからです。彼が生放送してる裏で何回も洗濯機を回す羽目になりました。

 

そして大ボスは「カビたヤカン」。何をどうすればヤカンの中身がカビるのか皆目検討もつかないのだが、こいつがいるということで、僕は家からゴム手袋といらない歯ブラシを持参したのだ。普段の排水溝清掃キットである。そこにアルコール除菌とマスクが貸与され遂に布陣はできあがったのである。

いざ勝負!!

 

(※食事中のひとは注意)

 


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うおおおおおおおおおおきめえええええええ!!!!!

清々しいほどにガチのカビだ。白カビだ。

だがよく見ると、カビの発生源は単純にお茶パックである、こいつのせいか。

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僕はこのお茶パックをいやいやゴム手袋でつまみあげ、電光石火の速度でビニール袋に隔離。後は残された金網のみ。

 

こうなりゃもう力技で、アルコールを吹きかけて歯ブラシでこする。何が悲しくて新作ポケモンを背にして他人のヤカンを磨いているのだろうか。一種の虚無感さえこみあげる。


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そしてキレイになりましたとさ。煮沸も完璧である。めでたしめでたし。

 

楽しい時間というのはあっという間にすぎるもので、もう日曜日の夜。最後に彼と焼き鳥を食らい、また会うことを誓って僕は再び11時間の長旅につくのである

 

それにしても彼にはお世話になった。

 

大根先輩には色んな飯を食わせてもらった。彼が普段話題にしているいい感じに寂れた中華料理屋、彼の友人のつとめるオシャレめな洋食屋、ラーメン屋、鳥貴族、モーニングでファミレスのガスト、松屋………なんか後半はあれだが、まあ全部美味かった。

ポケモンのソフトも近所のゲーム屋で予約してくれていて、スムーズに手に入った。帰りのバス代も快く(?)出してくれた。やっぱ社会人は違うぜ。

 


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(バスターミナル横のイルミネーション)

 

よーし、帰りのバスで自分のROMのストーリーの続きやるか!………と、いい感じにこの記事の文章を締められればよかったのだが。

 

帰りのバスはどちゃクソきつかった

もうなんだろうね、自分が思っていた深夜バスそのものだったね。行きと違って写真なんかも撮れない。隣合う席、周りはサラリーマンで、横も疲労困憊してスーツに着られてるようなおじさん。カーテンなんて存在しないので、スマホレベルの液晶さえつけることがはばかられる。「こいつは厳しい夜になりそうだ…」そう確信したものである。

 

ま、いざ蓋を開ければ、数億年ぶりに開いたニンテンドー3DSサウンドを活用し、環境音を遮りつつ4、5時間は睡眠時間を確保した模様。

行きのバスの印象と違いすぎて、椅子になったわ…。これにはリクライニングシートもびっくりね…(?????)。

 

初の深夜バス旅になったわけだが、やっぱ環境って大事ですね。やっぱりバスなら関西行くぐらいの時間が個人的にはちょうどいいです…。

 

でも会いたいフォロワーのひとまだまだいるからね、これからも楽しみ。

片道の交通費出してくれたら、国内どこへでも飛んでいきます!とだけお伝えして、締めさせていただきます。

 

次に会うことになるフォロワーは…やっぱ大根先輩なんだろうなぁ