紅烏の独り言

えいえんのにわか丸出しボーイ

こんなご時世にフォロワーと宮島観光した時の話


 時は8月上旬。例のウイルスも未だ猛威を振るう中、僕はとあるフォロワーに召集され、広島駅の新幹線改札口にいた。数年前から付き合いのあるフォロワー『大根先輩』と「大根オフ」と呼ばれるオフ会の開催が決定したのである。場所は広島。僕の故郷だ。

 

 なんでこんなご時世に、と思われるのも無理はない。実際その通りだと思う。しかし大根先輩は、やりたいと思ったことはやらないと気が済まないアニメ版のデデデ大王みたいな人間なので、仕方なくこのオフ会に参加することにしたのだ。

 

 なんだかんだ言って、流石に神奈川在住の彼はPCR検査は受けてきている。その後の感染症対策にも配慮はしているので、どうかお目こぼしをば。

 

 さて、僕は前日に広島へ前乗りし、ネカフェで一夜を明かした。と言ってもほとんど寝てないが。対する大根先輩とやってくるもう一人のフォロワー『たいゐ』氏は早朝の新幹線に乗車して昼前に広島へ。メンバー3人全員が若干睡眠不足気味のまま集合した。

 


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▲広島に到着した大根先輩

 

 僕の故郷である広島で開催するということで、旅のプランはほぼ一任されている。まあ広島中心部での観光なんかだいたい限られてくるので、まず我々は山陽本線に乗り、宮島へと向かった。

 

 宮島、正式名称「厳島(いつくしま)」は日本三景にも数えられる名勝で、厳島神社世界文化遺産にもなっている。広島市民にとっては庭みたいな観光地なので(宮島自体は廿日市市にあるが)、1日目はここで過ごし、一泊したあと軽く広島市街地を探索するプランを計画した。

 

 フェリーに乗って、いざ宮島へ。

 


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▲優しいお兄さんに撮っていただいた写真

 

 

 到着すると、さっそく鹿がお出迎えしてくれた。宮島に野生の鹿が放されているのは奈良公園の次に有名だとは思うが、大根先輩は結構はしゃいでいた。

 


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▲鹿、暑そうにしてた

 

 普段と比べると、やはり人は少ない。普段は4割ぐらい外国人なのだが、時世柄というのが大きいのか、外国人はほとんど見かけなかった。こんなに快適に(人の少なさ的に)散策できる宮島というのは初めてだったかもしれない。

 

 昼飯には早い時間だし、どうやって時間を潰そうか考えていたが、大根先輩はいつの間にか喫茶店に入っていた。いや休憩には早すぎるやろ。

 

 まあ確かにクソ暑かったのは認める。カンカン照りの日差しで、外を歩くような気候ではない。にしても、フェリー乗り場から徒歩3分で「休憩!」は流石にどうかと思った。

 

 おしゃれな凍ったフルーツを食べました。

 

 その後はとりあえず厳島神社へ行くことに。厳島神社と言えば、何と言っても大鳥居である。水上に浮かぶ赤くてデカい鳥居が写真を撮るのにもってこいなのだ。

 


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 まあ補修工事中だったんですけどね。

 

 ちょうど干潮の時間だったのもあり、厳島神社の魅力があまり伝えられなかったのが残念でならなかったが、まあオーシャンビューの神社ってことでそれはそれで楽しんでもらえただろうか。

 


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▲後ろが厳島神社。干潮だとこういうこともできる

 

 大根先輩が「腹減った」と仰せになられたので、昼飯を食うことに。宮島で食うものといえば、牡蠣か穴子かみたいなところはある。

 



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 どーん。

 

 ちょっとお高い穴子重を食わせていただきました。穴子を食ったことのない大根先輩は若干ビビってたが、うなぎとほぼ同じということが分かってからはバクバク食ってました。たいゐ氏は美味そうに蒸し牡蠣を食ってました。

 

 腹が膨れたところで、宮島水族館へ向かうことに。そんなに大きくない水族館だが、瀬戸内海の環境を再現した水槽や、シロイルカ(スナメリ)がいたりと個人的には割と満足度が高い水族館だと思っている。

 


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▲だいたいの水槽が写真OK

 

 ま、水族館一番のハイライトは、ポケモンGOの交換の仕様を知らなかったがために、大根先輩のカイリューとたいゐ氏のアギルダーがお互いのもとに二度と帰れなくなったことだったんですけど…。

 

 水族館見物を終えたので、宮島観光の最後は弥山(みせん)へ登山することにした。僕は徒歩で登山したこともあるが、こんな真夏に、しかも社会人のオタク2人を連れて標高500mの山を登るわけにはいかないので、素直にロープウェーで景色を楽しみにいくことにした。

 


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▲道中にシャニマスの聖地とおぼしきところがある

 

 しかし階段を上るだけでゼェハァ言ってた大根先輩はもうちょっと痩せるか運動するかしたほうがいい。後ろにいた元気そうなおじいさまの苦笑いはしばらく忘れることはないだろう。

 

 たいゐ氏と2人で元気に階段を上りつつ、ロープウェーへ。弥山には二線のロープウェーがあり(韻を踏んだわけではない)、簡単に言えばスキー場のリフトみたいなやつと、二つのゴンドラが往復してるやつの二種類だ。これを乗り継いで展望台に到着する。

 


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▲ロープウェー内

 

 …実はこの展望台から道なり1kmほど歩くと弥山の山頂の展望台まで行くことが出来る。僕は何度も行ったことがあるが、こんな真夏に、しかも社会人のオタク2人を(以下略)、素直にこの展望台で景色を楽しむことにした。

 


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廿日市市広島市、一望

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▲かっこつけてる

 

 下山しお土産を買ったら、フェリーの乗って本土に戻り、すぐそこにあるホテルへ。部屋割りは事前にスマブラで対戦した順位で決めており、たいゐ氏が1人部屋で、僕と大根先輩が2人部屋である。

 


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 豪華な晩飯(昼飯で横目にみていた牡蠣が食べたくなった)をご馳走してもらった。

 

 その後、夜は部屋でネジキに挑戦させられた。桃鉄とかもやった。

 

▲声あり注意

 


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▲朝のバイキングでつくる黒鯛茶漬け

 

 翌朝。

 ホテルのバイキングをいただき、その後同室の大根先輩とポケモンバトルに興じた。一戦目は交代読みを華麗にキメられ負け。二戦目は役割論理で分からせ、三戦目は相手の選出が間に合わなかった&運ゲーで勝ち。二勝一敗となった。なぜここまで細かく結果を書いたのかと言うと、彼にこの戦績でしばらくマウントを取るためです

 

 昼前にチェックアウトし、広島ラーメンの店「陽気」へ向かうことに。僕自身もワクワクしていたのだが。

 

 定休日!w

 

 店までは最寄り駅から徒歩で往復15分の距離なのだが、炎天下を無駄に歩かせたことで社会人2人を怒らせてしまった。大目に見てくださいよ、大学生に丸投げして組ませたプランなんだから。

 

 平謝りしつつ、これまた広島名物、路面電車に乗って商店街の本通まで赴き、「一蘭」へ向かうことに。

 

 ぶっちゃけて言えば「一蘭」は広島名物でも何でもないし、台湾やニューヨークにも店を構えるガチガチのチェーン店なのだが、ラーメンの口になってたからしょうがない。

 

 最後はポケモンセンターヒロシマへ向かうことに。百貨店そごう内にあり、そこまで広いポケセンではないのだが、結構お買い物してるみたいでした。僕もガラルファイヤーのチャームだけ買いました。

 


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▲赤いギャラドスとたいゐ氏

 

 旅のプランもあらかた終わり、2人を広島駅へお見送りすることに。スタバで大根オフを頭の中で振り返り、「しばらくこの人らとは会わんでいいや…」スターバックスラテを啜りつつ、思ったのでした。

 

 以上が、夏に行った大根オフの顛末です。本稿を書くことで、旅の飯代をおごってもらう契約だったんで書きたくないものをしぶしぶ書きました。もう大根先輩とは旅行にはいきたくないです。疲れるので。まあ宣言が出る前に行けて良かったなとは思っています。

 

 おしまい。