紅烏の独り言

えいえんのにわか丸出しボーイ

ミュウツーの逆襲と天気の子を一気見した、ポケモンオタクで君の名は。が大好きな大学生の感想文

帰省したい。

 

【あらすじ】今年から一人暮らしを始めた大学生は、自動車学校、バイト、集中講義の3つの勢力に囲まれ、(脳内が)混沌を極めていた!

 

まあ帰省は9月にするのだが、大勢の同級生がお盆に実家に帰る中、僕だけは教職免許を取るための7日連続の集中講義に精を出していたのである。おかげでいぼ痔になった。

 

それが今回の映画にどう関係するのかというと、帰省出来なかったせいで中学生の頃からつるんでいるポケモンオタク共と夏のポケモン映画を観るという毎年の恒例から、今年はハブられたのである。

割と早い段階で「今年は8月に帰れません」と伝えていたのでいーんだいーんだといじけながら1人で「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」を観に行く算段をつけていたのである。夏映画だから、世間一般の夏休みである8月中の方が確実かな、と思っていたのもある。

そして、ついでに映画館に行くなら、とあの「君の名は。」の新海誠監督作品「天気の子」を観たいと思ったのだ。

 

こりゃ仕方ない。

 

1日で2本同時に観よう。

 


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ということで、人生初の映画ハシゴ。前日の夜にミュウツーの逆襲が12:50、天気の子が15:55開始なのを確認し、就寝。10時に起きて11時の電車に乗るつもりだったが、起きた時点でクソ眠くて(前日3時就寝)(バカ)、一瞬「ミュウツーはいいか…」と思ってしまったが、「なんのなんの」とカロリーメイトをかじり、片道1時間かかる映画館へ向かった。

 

前置きはこのぐらいにして、映画の話をする。あと映画を見終わってすぐ衝動的に書いてるので、見づらい部分とかしょうもない部分が多々あると思われます。御容赦ください。

 

そして勿論ですが、「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」と「天気の子」に関するネタバレが満載です。あと深い考察はしてなくて、ただの感想です。

 

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION

 

ポケモンオタクであることを強調してきたが、実はミュウツーの逆襲をまるごと観たことがない。ピカ様がビンタするシーンしか実は知らない。今まで触れてこなかったんだもの。

というわけで、この映画を見る18歳以上の80%が、元のミュウツーの逆襲と比較して観ていくところを、僕はほぼ初見で観ることになる。ある意味ラッキーなのかもしれない(ラッキーは映画に出てきていない)。

 

ここで少し話がそれるが、僕は映画を見る時にはどうしてもポップコーンを買ってしまう派です。そして上映前に半分は食ってしまう派です。

今回も懲りずにバター醤油のポップコーンを購入。飲み物はペットボトルで持っていたのだが、マナー違反な気がするので、せめてSのドリンクも買う。結局劇場でペットボトル飲んでた。ごめんなさい。

 

真ん中の通路に面した席が好きなので(伝わるかなこれ)、そこの壁際をチョイスし、席に着いた。

 

・初見だもの

これに関してはあらすじとか要らなそうなのでカット。もはやお決まりとなった「めざせポケモンマスター」をバックにサトシがバトルする描写。松本姉貴何パターンのめざせポケモンマスター歌ってるの。

サトシ一行がミュウツーに招待される。船着き場のおばさん(おねえさん)が小林幸子だった。相変わらずいい声。

 

大嵐の中、いつもの胡散臭い連中と共に海を超えてく一行。やっぱり失敗し、ヘアッ!ことヒトデマンゼニガメのおかげで事なきを得る。風邪ひきそうで心配だった。

 

ミューアイランドではサトシ一行の他に3人のトレーナーが。連れてるポケモンギャラドスとかラフレシアとかドククラゲとかギャロップとか。「名探偵ピカチュウ」とはまた違ったリアリティのある3DCGポケモン描写で、終始すごいワクワクだった。

あとポケモンセンターからジョーイさんを洗脳して連れていくミュウツーを想像したらちょっと面白かった。

なんかロケット団でめちゃくちゃ安心した。こいつらはほんとにどんな媒体でもやることが変わんないし、何より声がいい。すごい落ち着く。

 

ミュウツーが生み出したコピーポケモンポケモンたちがわざを使わない真剣勝負で、どちらが本物か決める。本物であるミュウより強く作られたミュウツー。強い方が本物らしい。

ぶつかりあうポケモンたち。すごく痛々しい。そして例のピカチュウのシーン。ここよく見るけどそんなに泣けるか?とは思った。痛々しくて見てられなくなるのは事実だけど。

しかし彼らの世界でポケモンの「わざ」の定義はなんなのだろうか。たいあたり、かみつく、ひっかく、きりさく、はたく。この辺はまたわざとして別なんだろうな。

 

ポケモンたちは徐々に消耗していくが、事の発端ミュウとミュウツーはサイコパワーをぶつけ合う。めっちゃミュウ強いな。

 

「もうやめろ!」サトシが相変わらずポケモンのわざに突っ込む〜…。と思ってたら、サトシが石化してしまった。ベガ様もびっくりでしょ。

涙腺ポイントはここだった。

 

ピカチュウがかけよって、必死に起こそうとする。ああ、やべえ…これは…。

…と思ったが、躊躇なく電撃を浴びせてるのを見てちょっと和らいでしまった。感動とツッコミ魂が一世一代の大ケンカしましたよ。

 

ただ、周りのポケモン達が涙を浮かべてるところで、また感動に揺れ動いた。ああ、コピーでも考えることは同じなんだな…。やっぱアイツらも生き物だよ…。

…と思ったが、もこう先生の「(⌒,_ゝ⌒)タイプ一致の涙!?それちょっと待てヤバいぞ!」が脳内再生され、感動が再び笑いに傾いた、僕はここで感情のジェットコースターに乗りに来たわけでは無いんですけど(自業自得)。

脳内から講師を消し去り、再びスクリーンへ注視すると、ポケモンたちの涙がサトシに集まっていた。展開的にも仕方ないし、文句言う所でもないのだが、こういうご都合主義は嫌いじゃないが好きでもないので、感動のピークには達しなかった。それでもポケモンが目に涙を浮かべてると、こっちも涙腺がもらいハイドロポンプしそうになる。

そして、最後にはミュウツーが自分たちの楽園へ。自分の生きる意味を見つけられたならいいことだ。向かった先はギアナ高地でしょうか。

 

ほぼ初見で観ましたが、やっぱり名作だった。リメイク前もいつか観ないとですね。

3DCGの人物もほとんど違和感がなくて、タケシなんかは3DCGのほうが、やけに親近感があった。その代わり、やっぱりサトシはなんか違うな?って感じではあった。全然許容範囲だけど。

 

・天気の子

 

ミュウツーの逆襲で割と心は満足していたが、俺にはもう1つミッションがある。4番スクリーンから出てすぐ券売機に直行し、1時間後に上映される「天気の子」のチケットを購入。待ち時間はポケモンを開いてメタグロスを育成してました。

 

入場開始と同時にショップへゆき、プレミアムメニューらしいキャラメルポップコーンとMサイズのドリンクを購入。本腰を入れて観るぞー!

…しかし、この行動が裏目に出るとは、この時の僕は知る由もなかったのである。

 

開演。ヒロインらしき女の子が病室から外を眺めていると、「光の水たまり」みたいな場所を見つける。それは廃ビルの屋上にある小さなお宮だった。そこで祈った少女は高高度の上空から落ちた。

完。んなわけない。

 

場面は移り、主人公の帆高が、客船に乗って東京を目指す場面に。すると帆高が甲板でゲリラ豪雨にうたれている。

何してんだ?と考えていたところで事件は起きる。なんと肘掛けに置いていたポップコーンが重力の法則に従ってぶちまけられたのである。大いに焦り、座席から手の届く範囲でポップコーンをかき集める。550円が無駄になってしまった。

よって、帆高が須賀さんに助けられる瞬間を見逃してしまった。目を向けたら帆高が980円のビールを奢っていた。あそこの場面を詳しく説明できる方は、ここのコメント欄かTwitterで教えてください。

 

で、東京。バイトを探している帆高。お前さてはノープランだな?

ここんとこの首都圏は連日雨らしく、ずーっと雨が降っていた。雨に打たれ続ける帆高。風邪ひきそうで心配だった。

 

で、バイトの見つからない帆高。水商売の店の前でうずくまってると、そこのチャラい客引き?に蹴飛ばされたりするが、ここでゴミ箱に隠されたチャカを入手する。なんでここに拳銃が!?と思ったが、少し前のカットで渋谷のでかいテレビ(田舎者なので名前が分からない)に拳銃が云々みたいなニュースが映ってた。あれか。

 

今度はマックで夜を過ごす帆高。3日間それを続けてると、バイトの女の子がビックマックを出してくれた。おーおー好き勝手やりなさる(嘲笑)と王道展開にほくそ笑みながら、「そんな綺麗なビッグマック出してくれる店ねえよ」と考えていた。その女の子が冒頭の女の子だと気づくのはまた後の話。

 

帆高は冒頭助けてくれた須賀さんに電話することに。彼は会社をやってるらしい。

行ったら雇ってくれた。美人な夏美さんと須賀さんに囲まれながら、月刊ムーレベルの怪しい記事を書く仕事で、帆高は割と充実していた。

 

ある雨の日(ずっと雨の日だけど)、帆高はあのビッグマックの女の子が、こないだチャカを見つけた時の客引きに絡まれてるところを発見する。帆高、動きます。

奪還する過程でちょっと銃刀法違反してしまうが、逃走して女の子を救出できた(チャカはビルに捨てた)。彼女は陽菜、18歳。そしてちょっと祈るだけで一時的にその場の天候を晴れにしてしまう、天気の子であった。

都市伝説「100%の晴れ女」を追っていた月刊ムーの手先である帆高は、彼女をビジネスにすることにする。ここだけ聞くとすごく怪しい人。

家にまであがりこんで新しいビジネストークでイチャイチャしてると、陽菜の妹にしてハイパーマセガキの凪に嫌な顔をされるも、どんどん成功していく晴れ女ビジネスに、凪も協力していく。

超絶胡散臭い晴れ女ビジネスは大成功し、中止間際の神宮花火大会さえも敢行させる。帆高と陽菜はこの段階でほぼデキてるようなもんで、さわやかな関係をこっちも楽しんでいた。

しかしまあ「なんかデメリットがあるんやろなあ」と思ってたら、案の定だった。

 

凪を恋愛の先輩と仰ぎ、帆高はアドバイスをもらいつつ陽菜の誕生日に指輪をあげようとする。確かにちょっと重い。

まああげられんのやろなあ、と思ったら、あげるのはだいぶ後になった。陽菜の様子がおかしいのである。

天気の子、もとい「天気の巫女」は人柱だった。天気の巫女が身体を捧げることでこの異常気象は収まるのである。

チャカの件やら家出の件やら陽菜の生活の件やらで警察に追われる身となった帆高陽菜凪一行。その頃には8月の首都圏は大雨特別警報級の豪雨に見舞われ、強い寒波の影響で雪まで降り始める始末。冠水したとこ凍ってんじゃないの。

途中警察に見つかるが、陽菜が雷を落とすという荒業を披露し逃走、数時間前のピカチュウがフラッシュバックした。

一行が辿り着いたのはなんとラブホテル。でかいベッドにでかい風呂、カラオケ設備もついててどんちゃん騒ぎ。正直うらやましい。

 

寝るシーン。

若い男女、風呂上がり、いい雰囲気、ラブホテルで寝るシーン、何も起きないはずもなく…みたいな書き出しだが、たぶん何か起きている。てかあれは絶対ナニか起きてるでしょ。隣の弟くんも知らんぷりするでしょあのマセ具合だと。

すでに身体が水槽のように透け始めている陽菜はここで、自身が人柱になることを決意した。だって彼に「雨止んでほしい」って言われれば、ねえ。

陽菜は人柱に、凪は児童相談所に、そして帆高はお縄についた。陽菜が人柱になったことで、東京は約70日ぶりの日差しが。70日間雨ってそんなん滅入るわ…。

やはりというかなんというか帆高は取調室から脱走。こいついつも逃げてんな。

就活戦士夏美の手助けもあり、着々と逃走する帆高。

 

そしてここで、スクリーン外での2つ目の弊害が。

 

ドリンクMのせいでめちゃくちゃトイレに行きたくなったのである。

 

20分ぐらい我慢していたが(ラブホのシーンぐらいから)、どうにも限界で、「たぶんここは警察とのチェイスだ」と見切って席を立ち、トイレに駆け込んだ。

帰ってきたのは平泉成声の警部が須賀に「泣いてますよ」って言ってるシーン。よって、須賀が泣いてる理由が分かっていない。あそこの場面を詳しく説明できる方は、ここのコメント欄かTwitterで教えてくだ(ry

 

色々あって廃ビルのお宮に到着した帆高。だがそこには、須賀の姿が(シャレではない)。

須賀は帆高に警察に大人しく捕まるよう言う。劇中この人は通して「大人」像を帆高に伝えているのだ。大人になれ、帆高。

もちろんここでは終わらない。

この廃ビル、実はあの時、陽菜を客引きから連れ去り、チャカを投げ捨てたビルだったのだ。

バイト先のおっさんに銃を向ける高校生という構図。ただそこに警察も到着する。万事休すか。

それでも帆高の想いは止まらない。それに感化されてか、須賀も帆高を取り押さえていた梶裕貴声の刑事をぶん殴り元カノの力を借りて女装ショタに変身してまで児相から脱出した凪も加勢し、帆高はついにお宮に到着する。

空の向こう側、「彼岸」で実は中3だった陽菜と再会した帆高。爽やかだなぁ…心の薄汚れたオタクは眩しさで消えてしまいそうだったが、再び東京に降り注いだ豪雨でちょっと安心してしまった。雨で安心できるなんて、高校の体育が持久走だった時以来である。

 

これでハッピーエンドかな…。

安心した…安心………。

 

ん?

 

はあ!?

3年間雨が降り続いた!?

 

陽菜が人柱であることを拒否したため、文字通りの異常気象で東京は水の都となってしまった。2人の愛で、東京は海となったのである。なんだこのスケール。

 

そして舞台はその3年後。君の名は。は何年後だったかな…と考えながら、完全に沈みきったであろうお台場に開いた口が塞がらなかった。大学生となった帆高は警察からの保護観察処分を終え、再び東京に。そしてまだ高校生の陽菜と、水浸しになった東京で感動の再会を果たしたのだった。完。

 

だらだらと内容を書きつけてしまった。これ大丈夫か?まあ多分RADWIMPSもエンディングで大丈夫って言ってるし問題ないだろう。

 

これは考察というか気づきなんですが、帆高、陽菜、凪って名前もいいですね。「陽」「凪」って「雨風」とは対照的な名前だし、たとえそれが雨風だとしても「帆」を高く張って前に進んでいく感じがすごくよいと思います。

そして3年後の須賀さんの「世界は、元々狂ってる」って言葉がめちゃくちゃ好きです。

 

君の名は。と繋がってる!!

晴れ女ビジネス最後の依頼で、立花という名前のおばあさんの家に向かう一行。その家に現れた青年は…

 

え゙っ?瀧君!?

 

君の名は。」の主人公瀧がそこにいた。

そうご存知の通り、天気の子には、君の名は。の主要登場人物がゲスト出演しているのである!これはアガる。

 

「これは今後も他の奴らが出てくるな?」と目を光らせていると、指輪を買う場面で、ふと気づいた。…この店員もしや、と思い名札を見てみると

 

「Miyamizu」

 

み、み、み、三葉!?ヒエーッ!

 

すごいファンサービスのゲスト出演!というかよく気づいた。自分えらいぞ。

 

しかし、スタッフロールを見ると…

 

………

 

……まだおるんかーい!!

 

勅使河原とか早耶香とかもいたらしい。もしかして両方警察官かな…?児相の警官は早耶香っぽかったけど…今考えると違う気もする。で、四葉もいんのかい。もうわかんねえよ。

 

というか新海誠世界の日本大変すぎない?

山ん中に巨大隕石落ちて、東京は水浸しで首都機能壊滅やぞ。今度は北海道が天空都市にでもなるんじゃなかろうか。

 

 

まあというわけで、圧倒的新海誠ワールドに再び圧倒され、凄まじい余韻に浸りながら、映画館を後にした。君の名は。を見た日はカープが25年振りのセ・リーグ優勝を果たした日だったなあ…なんてことを考えてたりもしていた。

 

人生初の映画ハシゴをした大学生は、カバンの中にプレゼントされたミュウツーのガオーレとアーマードミュウツーポケカを忍ばせつつ、自分が新海誠ワールドの中の1人であるような感覚に、ただただ酔っていましたとさ。