紅烏の独り言

えいえんのにわか丸出しボーイ

「イビルジョー」のことを老ハンターが教えてやる

アイツはヤバい。出会ったら逃げろ。

 


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 ▲Youtubeの公式動画より

 

……えーはいどうも。自称老ハンターの紅烏でございます。

 

この度は「モンスターハンター:ワールド」になんとあの幾多もの狩人を震わせた破壊と暴食の権化が訪れるらしいではないですか。

今まで数々の狩場という狩場を潜り抜けてきた老ハンターのあっしからしたら非常に胸熱であり、「奴があの新大陸で暴れるのか…」と思うと非常にドキドキします。

 

…まあ実はあっし、老ハンターでもう目が追いつかず(それっぽい言い訳)、MH:Wは未プレイなので今絶賛MH:W堪能中で「MH3(トライ)以降の作品を遊んだことないよ!」って方に向けて、あの恐ろしい「イビルジョー」というモンスターのご紹介をしたいと思います。

 

では手元の「ハンター大全3」と呼ばれる王立古生物書士隊の編纂した分厚い本と、あっし自身の知識に乗っ取りながらお話ししましょうか。

 

イビルジョーはボルボロスなどと同様に獣竜種に属するモンスターで、別名を"恐暴竜"。決まった縄張りを持たず、自らの高体温を保つため、周囲の生物を見境無しに喰らい尽くすという自然環境クラッシャー。そのルックスは子供たちの心を掴んで離さない白亜紀の恐竜代表のティラノサウルスに似ていると言えるが、MH:Wにはアンジャナフというティラノサウルスをそのままモンハンに持ってきたようなモンスターがいるのであんまりこの比喩は良くない気がする。画像貼ってるんで見といてください(おい)。

上記のようにアプトノスを丸呑みするドスジャグラスだとかとは比べ物にならないぐらいの大食らい。草食モンスターは当たり前で、リオレイアとかリオレウスとかいう大型モンスターの死体も勿論食う。それどころかなんと切断された自分の尻尾も食う。それ弁当だったのか。

興奮状態になると(俗に言う怒り状態ね)、全身の筋肉が隆起し、体全体が赤みがかる。また傷口が痛々しく開くことで凶暴性がさらに増すのだとか。いや自分の傷口が痛くてキレられても困るのだが。

で、まあ腹が減りやすいということでよく疲労状態にもなる。疲労状態になったモンスターはほぼ例外なくヨダレを垂らし、食糧を探すようになる。レイアならアプトノスとかとっ捕まえるし、ウラガンキンなら石を食べだすし、ディアブロスだったらサボテンを食らう。しかしいっつも疲労状態になってるイビルジョーはそこらへんのモンスターの疲労状態とは訳が違うのである。

まず食糧を探す段階では、目の前に動いている生き物全てが食糧である。多少動きが緩慢になるものの、行動のベクトルが通常「食べ物>ハンター」になるところが、イビルジョーの場合「食べ物=ハンター」なので気を抜くことが出来ないのであります。

また疲労状態に特化している(?)イビルジョーは自分のヨダレがなんと強酸性であり、獲物が硬かろうが溶かして食う。疲労状態でまた武器が増えるのである。勿論この強酸性のヨダレはハンターにも有効で、もれなく防御力ダウンの効果を貰う。賢いハンター諸氏は忍耐の種を持っていきましょう。

 

攻撃方法としては、まず獣竜種特有の脚力を活かした四股踏みや、飛びかかり。その巨体を活かした重量のある攻撃は一つ一つが即死級なので当たらぬよう注意すべし。幸い巨体というだけあって大ぶりなので読み切れば避けやすい。またイビルジョーはやはりというか顎の発達具合が著しく、連続で噛みつき相手を突き上げたり、顎で地面を掘り起こして岩をぶつけてきたりする。

怒り状態になると、褐色の禍々しいブレスを撒き散らすようになる。このブレス、龍属性を内包しており、威力も高い。また後ずさりや踏み込みで距離を上手く取って吐いてくるので、ブレス範囲のイビルジョー前方扇形から逃げ出すべし。

そしてイビルジョーの攻撃で最も危険なのが「拘束攻撃」。MH:Wにどのようなシステムで拘束攻撃が存在するか分からないので、過去作基準でお話する。まず脚力で獲物(ハンター)に飛びかかり、脚で踏みつけ拘束。そのままガブガブ噛み付くのだがそれもいちいち痛く、また脱出のために必要なレバガチャゲージがめちゃくちゃ長い。脱出出来なかったときの拘束フィニッシュ攻撃は、そこまでガブガブされていた体力では即死級の威力で、まさに死のコンボである。

唯一の抜け道は安心と信頼のこやし玉で、イビルジョーの狩猟では「回復薬を忘れてもこやし玉は忘れるな」と言われるぐらいである(今作った)。でもMH:Wってスリンガーこやし弾だったような…?

 

あっしから伝えられるのはここまでです。新大陸のイビルジョーがどんな動きをしてくるのか、まだドンドルマにいるあっしには分かりません。その筋の情報によると、あの「乱入爆撃機」ことバゼルギウスと縄張り争いを繰り広げていたという目撃例もあるようです。確かな情報は是非調査団のハンターであるあなた自身が、3月22日のアップデート後、狩場で体験するのが一番だと思います。

 

それではよきハンターライフを!レッツ、狩猟生活!

「SCP」とはなんぞや?って方に捧ぐ

おはよおおおおおおおお!!!

 

 

 

えーっと今回はですね、あっしが以前からハマりにハマってる「The_SCP_Foundation」についてにわかながらお話したいと思います。

最近よく見かけませんか?「SCP」という単語を。

 

SCPとは『目を離すと超高速で移動して人間の首をへし折る彫像』や『あらゆる水分に触れさせると敵対的な砂の怪物を作り出す砂漠』や『指定した飲み物を必ず出すコーヒー自販機』や『自分が生まれたという事実を消し去るイナゴ』などなど…、異常存在を指すことが多いです。

メタ的に言うとこうした異常存在を創作するサイトが存在します。

こうした異常存在を秘密裏に「Secure(確保)」、「Contain(収容)」、「Protect(保護)」する架空の団体のことを「SCP財団」と呼ぶ訳です。

 

SCPは基本、特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)やその説明を記した報告書として書かれます。先程『』で挙げたのも全て存在し、財団によって収容(もしくは確認)されているSCP(SCiP)です。

 

ま、SCP財団というのは端的に言えば「よくわからん生き物とか物体とか現象とか場所とかを、それが確保、収容、保護されたりされなかったりしている体で創作しようぜ」っていうメンバーの集まりですな。

 

読み物が好きだったり、UMAとか、そういうオカルチックなものが好きな方は多分ハマります。ソースはあっしです。

 

では説明がてらSCPの紹介をしていきましょうかね。

 

 

SCP-682 -不死身の爬虫類

オブジェクトクラス: Keter


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SCPにはSCP-XXXというふうにナンバーが振り分けられています。右のは呼び名(記事のメタタイトル)ですね。

 

「オブジェクトクラス」というのはそのオブジェクトの収容難度を表すもの。簡単なものから順に「Safe」「Euclid」「Keter」があります。こいつは最高難度のKeter。

ちなみにこれはオブジェクトの危険性ではなくあくまで収容難度なので、「国家によって適切に保持されている核爆弾」はSafeです。「意思を持ち、自分で爆発できたりする核爆弾」ならEuclid。「無制限に増殖し瞬間移動して爆発する核爆弾」とかだとKeterですかね。

 

SCP-682はその名の通り不死身のトカゲ。あらゆる傷が一瞬で再生する上、自分の形をメタモンの如く変化させられたりとてつもない力と素早さを併せ持つまさに化け物。しかも感情や知性があり人間に憎悪を抱いてるし。てことで収容もガッチガチで、分厚い鉄製の部屋の中に塩酸プールに浸された状態。それでも収容を脱したりするもんだから、こいつの収容されてる建物の周囲50kmは都市開発が行われない。それって隠蔽できてるんですかね。

 

こいつはSCPの中でもかなりヤバい部類ですね。今ではこいつみたいなSCPは使い古されたつまらないネタとされてます。俺TUEEEE系SCP代表です。

 

 

SCP-239 -ちいさな魔女

オブジェクトクラス: Keter


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またKeterです。この子は「現実改変」の能力を持ったSCP。何と「自分が考えたことはその通りに叶う」というドラえもんも真っ青の能力持ち。故に医療的手段で常に昏睡状態になっています。

当然ですが死にません。「自分は死なない」というふうに無意識に現実を改変しているようで。

 

現実改変に関して「ヒューム値」とか「スクラントン現実錨」とか色々用語はあるんですが割愛割愛。

 

SCP-040-JP -ねこですよろしくおねがいします

オブジェクトクラス: Safe


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「-JP」はSCP財団日本支部で収容されている(日本版サイトでつくられた)SCP記事という意味。財団日本支部の中でもかなり有名な部類に入るSCP。本体は画像の井戸小屋がオブジェクトで、その小屋の中を見た者は「ねこがいる」という観念に取り憑かれます。

このSCPは財団にも多い「ミーム」系のSCPです。「ミーム」とはとある(実在する)科学者が提唱した文化の伝達における基本単位のこと。

ミームというのは実はありふれたものであり、簡単な例で行けば「インテル長友」という単語を見た時に、あなたはサッカーが思い浮かびますか?それとも野獣先輩が思い浮かびますか?

ここで野獣先輩が思い浮かんだあなたは淫夢語録に「ミーム汚染」されてるのです。ね?簡単でしょ?

 

で、このSCPは全ての一般的なイエネコを見た時、造作のない顔に大きな目がふたつついた異形の「ねこ」に見えるようなミームを持ちます。ねこはいます

これだけならまだ良いのですが、これからがミームの怖いところで、この観念は他の人間へと伝染します。きいてますかあらゆる媒体を通して。いますそしてこのミームに限っては、「ねこ」の観念を他人に積極的に伝えようとする為、厄介極まりない。

まあ伝染の仕方はねこですそのミームそれぞれですが、「この建物はかつて図書館だった」と認識させるミームだったり「それについて説明するときどうしても一人称視点になってしまう」なんてミームもあります。ねこでした

 

よろしくおねがいします

                                                メモ

 

 

 

(まだまだ紹介し足りませんよろしくおねがいします、ねこでした)

 

 

 

この記事は「クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0ライセンス」に基づいています。

紹介したSCP

SCP-682 -不死身の爬虫類 by Dr Gears 本家→http://www.scp-wiki.net/scp-682 翻訳→http://ja.scp-wiki.net/scp-682

SCP-239 -ちいさな魔女 by Danteson 本家→http://www.scp-wiki.net/scp-239 翻訳→http://ja.scp-wiki.net/scp-239

SCP-040-JP -ねこですよろしくおねがいします by Ikr_4185 http://ja.scp-wiki.net/scp-040-jp

無駄な語彙力で会話が苦手になった話

今回はなんというか個人の感想というか、自慢げというかウザめというか。

 

 

「語彙」というのはまあ言語というか言葉をひっくるめたものを指す総称ですな。

語彙力はこれを操る力、即ち様々な単語を知っている力ですね。国語が強い人はだいたい語彙力があるのではないだろうか。

 

 

 

 

あっしは子どもの頃から本を読んだりテレビを観たりするのが大好きで、新たな知識をスポンジのように吸収しておりました。

これが今のあっしの「語彙」と「雑学」の基礎基盤となっています。

 

小学生低学年のころ、近所の友達と一緒に帰ってる時、道端に「ネコジャラシ」が生えておりました。

ネコジャラシは呼称で「エノコログサ」というのが正式名称なのをご存知でしょうか。

この時あっしは小学生低学年にして「ネコジャラシエノコログサ」というのを知っており、この知識を友達に何の気なしに話してみたところ、

 

「は?ネコジャラシだろ」

 

と。

そりゃそうでしょう、幼い頃からネコジャラシとして教えられてきたんだからこれはネコジャラシエノコログサなんて初めて聞くハナシ。

 

しかし当時のあっしは躍起になり、エノコログサを主張。どういう結末で話が終わったかは覚えてませんが、普通に多数決で負けた気がします。

 

今でも覚えているこの出来事は、数年後のあっしに「自分は相手の知識の、語彙のレベルに合わせなければならない」と悟らせたものです。

 

すごくいやらしい書き方ですが、これは今でも実際、リアルなコミュニケーションで考えていることでございます。

 

また例を挙げると、話し相手が取り返しのつかないミスをしてしまって、こちらが「覆水盆に返らずやね…」と言ったりすると、あっしより語彙力の低い人は「今なんつった?」ってなるんです。

ここでミスをした側は「そりゃ取り返しがつかんな」とか「やっちまったな」ぐらいの言葉が返ってくると想定しているんです。

で、その考えていたワードとは掛け離れたよく分からん言葉が出てきて、頭の中に「?」が浮かぶことになります。

 

相手の話を聞くということは、「相手の言ってることを理解する」こと。日本語で話しかけてもらえれば、その日本語を脳内で解釈することを「聞く」というのですが。

話している相手が、それが日本語であっても「自分の知らない未知の単語」であれば、脳内で解釈することができず、結局「はぁ?」って聞き手はなるんですよ。

 

つまり、語彙力がある人が語彙力のない人に話しかけると、聞き手の語彙力のない人は、自分の持ってる「語彙」の範囲の外からワードが耳にぶち込まれるので、聞き取った所で脳内で解釈できず、意味がわからないことを言っているように感じるのです。これではコミュニケーションが成り立たない。

 

それこそ自慢ではないですが、あっしは昔から国語が得意で、本も漫画もよく読む子供。本やテレビとかで分からない単語があったら親とかに聞いたり辞書をひいたり。そうやって知識を身につけたので、同年代の他の人より語彙力がやや飛び抜けてます。

 

今でこそこの自覚がありましたが、自信の無いシャイボーイだった小学生あっしは「言うことを理解してくれないなぁ」と人と接するのが苦手になっちゃいました。

 

今でこそ、ウェイから見たら陰キャ寄り、陰キャから見たらウェイ寄りの良くわかんない立ち位置にいる(と言われた)あっしなのですが、本当に人と込み入った話をするのが嫌でした。人見知りではないので、挨拶とかはするし、これは今でもなのですが、年上と話す方が楽しかったりしてました。

先輩や大人は、同年代の人と違い、語彙力があっし並みやそれ以上の人がほとんどだったからです。

 

言葉の力があることはプラスに転ずることが多いのですが、ときたま、こういうことを考えちゃいます。

相手に合わせて、慣用句や難しい熟語が浮かんでも優しい言葉に言い換えたりするクッソ不器用なコミュニケーションの取り方をしております。

 

だからこそ、Twitterは気楽なのです。

【ポケ短編小説】荒野に現る"奴"

※この短編小説はポケモンを題材にした二次創作です。

 

 

 

 

 

「"奴"はポケモンの域を越えてやがる」

 

酒場で聞こえた会話に、フキヨセナッツを齧りながら聞き耳をたてた。

ここは…少し昔のイッシュ地方

ヒウンとライモンの間にある荒野には無法な酒場が乱立し、ポケモントレーナーという名の荒くれ者達が、肩で風を切るようにして歩いていた。

酒場は下世話な話や耳寄りな噂、情報通な男達が集まって、毎日毎日、酒の匂いと笑い声で満たされている。

 

「こないだもペルサの野郎のローブシンがほうほうの体で戻ってきてたぞ」

 

そういえばここらへんでも有名な地主のペルサって奴も、この間身体中に包帯を巻いて、脚を引きずって歩いていた。そういう経緯があったのか。

 

なるほど面白い。

 

「"奴"が出てくるんじゃねえかと考えると、おちおちきんのたま探しにも出掛けられねぇんだよな」

「誰か一泡吹かせてやんねえかな…」

「そんな野郎いんのかこの落ちぶれもんの溜まり場に」

「言えてらぁ」

 

湧き上がる笑い声。いつもの酒場。

だが、俺の心の中にふつふつと浮き上がるこれは、正義感だろうか。

はたまた名声を求める欲望か。

 

「…俺が行くよ」

 

笑い声がシンと収まる。男共の視線がこちらに突き刺さる。

 

「お前本気で言ってんのか」

「行くのは構わねえが…てめえのポケモンで"奴"に適うのかよ」

 

まあ…その"奴"がどんなポケモンによるかだな。

俺の手持ちは2匹。ずつきうしポケモンの「バッフロン」とゆうもうポケモンの「ウォーグル」だ。ウォーグルとは俺がバチュルぐらい小さい頃からの長い付き合いで(それこそそいつはまだ進化前のワシボンだったが)、バッフロンは、トレーナを引退した親父から譲ってもらった。2匹も俺も、互いをよく知った家族みたいなものだ。

 

こいつらとなら、この荒野に現れたならず者に一泡吹かせられるかもしれねえ。

そこで俺は、バッフロンウォーグルの顔を思い浮かべながら聞いた。

 

「で…そいつはどんなポケモンなんだ」

 

俺の目の前に座っていた黒髭の男が、苦笑しながらこう答えた。

 

「『ガブリアス』だよ、それもとてつもなく凶暴で、クソでかい奴だ」

 

それは聞くだけでも、背筋が凍る名である。

ガブリアス。マッハポケモンに分類されるドラゴンポケモンシンオウ地方が起源と聞くが、ときたまこの荒野にも姿を見せる。その分類の通り、マッハの速度で空を飛び、そして商隊の荷車を襲う。獰猛で凶悪なポケモンというイメージは脳裏から離れない。特有の甲高い鳴き声を聞くだけでも身構えてしまう。

 

「どうだ?怖気づいたか」

 

ニヤけつきながらこちらを見て吐き捨てる。

 

「"奴"に適うトレーナーなんかいねえよ、それこそ『四天王』だとか『チャンピオン』だとかを呼んだ方がいいんじゃねえのか」

 

口々にこちらを見ながら語りかけてくる男達。

 

「いや、それには及ばねえ。必ず俺の手でガブリアスをぶちのめしてやるよ」

 

そう啖呵をきった俺のことを皆、笑いながら「怪我するなよ」「死んじまっちゃ冗談にもなんねえぜ?」とマトマビールをあおりながら馬鹿にする。

 

ナメやがって、今に見てろよ。

 

 

 

そうして俺は翌日、相棒のポケモン達と共に、いつもの酒場の北にある荒野へと足を運んだ。

この辺りの岩肌では「ほしのかけら」が採取出来ることで有名で、小遣い稼ぎにここに足を運ぶトレーナーも多い。

一昨日、例によってほしのかけらを採りにここを訪れたじいさんが例のガブリアスを目撃したらしいのだ。つまり、まだこの辺りで影を潜めている可能性が高い。

ガブリアスはドラゴン・じめんタイプのポケモンだ。空を飛べるだけではなく、地面を泳ぐように潜航することも可能である。足下にも神経を張り巡らさねばならない。

 

俺はバッフロンウォーグルモンスターボールから出した。バッフロンには俺の隣で地面からの異常な振動を感じ次第知らせてもらい、ウォーグルには空からガブリアスを探してもらう作戦だ。バッフロンは歳を取ってはいるが、年の功、長年のポケモンの勘でガブリアスの潜航する地鳴りを感じ取ってくれるだろう。そして何度も言うようにガブリアスはとてつもない速度で空を飛ぶことができる。ウォーグルの目で、ガブリアスを出来るだけ早く見つけてもらいたい。

 

"奴"の姿は、存外すぐに拝むことが出来た。

 

バッフロンがいななく。何かを感じ取ったのだろう。その刹那、砂埃が舞い始め、眼前の地面が割れだした。俺は咄嗟にその地割れから遠ざかった。そして次の瞬間、巨大な"何か"が地面から猛烈な勢いで飛び出した。…間違いない。こいつだ。

 


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そのガブリアスは優に3mもあるかという巨大な図体を誇って、俺達の前に現れた。左眼と胸部に大きな傷を負い、体色は一般的なガブリアスと比べてくすんだ黒色をしていた。我以外にこの荒野を統べるもの無しといった佇まいは、俺の腰を抜かせるには充分なものであった。

 

「グルルウウウウウゥゥッ!!」

空からのウォーグルの鳴き声に俺はハッとさせられ、すぐに立ち上がった。ガブリアスはこちらを、まるで「このちっぽけな生き物は、どれだけのことが出来るのだ」と言いたげに、見下ろしている。目を逸らしてはならないと直感した。

ウォーグル!ブレイククロー!」

俺はガブリアスから目を逸らさずに、ウォーグルに命令を出した。命令を聞いたウォーグルは、ガブリアスの頭上から破壊の爪を剥いた。しかしガブリアスは振り返って見上げ、腕の鋭い翼でこれを振り払う。爪の威力と翼の威力は相殺され、少し後ろに飛ばされるも体勢を立て直すウォーグル。反動で翼を振り下ろすガブリアス。そして間髪入れずに、ガブリアスウォーグルに向けて甲高い声で吠えた。すると地面から複数の岩の塊が飛び出し、ウォーグルにまるで意思を持ったように襲いかかった。ウォーグルは素早い動きでこれをかわす。

俺は続けて、バッフロンに「アフロブレイク」を命じた。前脚で地面を掻き、突進の体制に入るバッフロンウォーグルが再びブレイククローをガブリアスに向けて放った瞬間、バッフロンはその豪快な脚力で地面を蹴り、自慢のアフロのような毛並にパワーを集中させたまま突進する。同時に攻撃し、反撃の手をどちらかに集中させ、確実にダメージを与える作戦だ。

 

しかし、こんなチンケな作戦で、突破できるほど甘くは無かった。

ガブリアスウォーグルに向け、迸るドラゴンのエネルギーを大きな口から放った。間一髪、体勢を崩しながらも避けるウォーグル。そしてそのままガブリアスは尻尾を地面に打ち付け、バッフロンを地面ごと跳ね飛ばした。

 

「ガブアァァァァァァッ!!」

甲高く、かつ勇ましい声でこちらを威嚇するガブリアス。傷だらけの身体に、俺たちはまだ一つの傷も付けられていない。

 

ガブリアスは再びこちらに向かって吠え、地面を強く踏みつけた。すると地鳴りと共に地中から無数の尖った岩の塊が飛び出した。石片が俺の帽子をかすめ、つばを切り、俺の服と肌に切り傷をつける。立ち上がったバッフロンはこれを振り払い、ウォーグルも必死で身体を蝶のように翻しかわしているが、鋭利な岩の塊が、着実に2体を傷つけている。

 

そのままガブリアスは、強靭な後ろ脚で地面を蹴り、空を飛んでいるウォーグルに向かってエネルギーを纏い、襲いかかった。ここまで勇猛果敢にガブリアスに攻撃を試み、ストーンエッジをギリギリにかわし、疲弊していたウォーグルに、驚異的速度のドラゴンダイブを避ける体力は無かった。

そして、直撃。

 

「ピィィィィ…」

鳴き声を上げながらフラフラと地面に墜落したウォーグル。辛うじて目を開けたウォーグルだったが、首を持ち上げた後、力無く倒れた。すぐに駆け寄り、モンスターボールへと戻す。正に、成す術が無かった。

 

その時、無意識にウォーグルの元へ駆け寄った俺。だがその間は、完全に無防備だった。

ガブリアスはそのまま空中からこちらへ突撃してきていた。無論、ドラゴンダイブのままである。こんなもの、人間が喰らったら即死だ。

俺は迫り来るガブリアスから目を瞑った。ウォーグルの入ったモンスターボールを握りしめながら。

 

「バフロオオオオッッッ!!」

 


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目を開けた時、俺の目の前にあったのは、ドラゴンダイブを受け止める、バッフロンの背中だった。バッフロンは頭を振り、右角でガブリアスを振り払った。体勢を崩しつつ、着地するガブリアス

バッフロンはすぐさまガブリアスに向かって突進した。デカい図体の分、立て直す動きが遅い。渾身のアフロブレイクは立ち上がるガブリアスに直撃し、ガブリアスは、数十メートル先の岩壁にぶつかるようにして突き飛ばされた。衝撃でほしのかけらの破片が散る。

 

その時のバッフロンの眼差しには、俺を護らんとする意思が、そして仲間に対する"かたきうち"の意思が、ビシビシと感じられたのだった。「バフロロォォォッ!」再び、ガブリアスを眼前に捉えいななくバッフロン

それを睨みつけたガブリアスは、「ガブゥッ…!」と鳴いた。その目にはどこか、へし折れたプライドの様なものが見えた気がした。よろめきながらも、最後の力を振り絞りながらだろうか。空へと飛び上がり、北へと消えていった。

 

よろよろのバッフロンと、モンスターボールに入ったウォーグルと、傷だらけの服を着た俺は、目に染みて沈んでゆくリザードン色の太陽を背に、いつもの酒場へと帰った。胸の中に勝ち誇った感情と、そしてどこからか湧いてくる虚しい感情をごちゃまぜにしながら。

 

 

 

それからこの荒野では、巨大な…"奴"。あのガブリアスが目撃されることはなくなった。

「もしかしてドンカラスって弱い?」

悪統一に限らず、タイプ統一パーティを組む時は基本的に弱点が被らないようにする。

まあ当たり前のことであり、とてつもない技の通りの良さを耐性やポケモンの能力や技などでひっくり返して勝利を掴むのがタイプ統一パーティの醍醐味である。これが決まった時の脳汁ドバドバ度は多分半沢直樹が決め台詞を放つ時のそれと勝るとも劣らないと思われる。

 

そんな中、悪統一パーティを組んでいたワタクシ紅烏は焦っていた。

 

…勝てねぇ……。

 

あっし自身の知識不足がかなり足を引っ張ってる部分があるので勝てないのは当然と言っては当然なのだが、毎ターン加速しやがる膝ニワトリだとか、ピカチュウの化けの皮を被った陰キャだとか、ポニ島に引きこもる守り神の恥だとかに蹂躙されるのがもはやお決まりレベルである。

 

そして、悪統一を始める前から嫁ポケであるドンカラスは、ほぼ絶対にPTに入れるようにしていたあっしの心にあってはならない綻びが生じ始めた。

 

 

 

 

 

(これドンカラスバルジーナに替えたら勝てるようになるんじゃね…?)

 

 

 

 

 

今あちこちから「は?」「嫁ポケ捨てるのはないわ」「シャドバやめろ」とかいう様々な罵倒が聞こえてきた気がしますが黙れ黙れ。

 

ドンカラスはご存知の通り(?)紙耐久。等倍範囲で受けだしても確2にされること受け合いで、鈍足のドンちゃんは上から叩かれてオシマイだ。

 

そりゃやろうと思えば幾らでも活かしようはあるのだが、PT単位の改革が必要であり、そもそも時間もモチベもないあっしからしたら無理な話である。

 

ドンカラスバルジーナにすることで「悪タイプには珍しい耐久型」「Aベトベトンとの物理特殊二枚岩」とか色々なメリットが生じてきて、いよいよドンカラスの立つ瀬が無くなってきている。

 

ポケモンについての知識は、ポケクラの中ではかなり下の方になるあっしだが、これはどう考えてもドンカラスバルジーナにした方が勝率が上がると本気で思いだしていた。

 

 

一応試行錯誤はした。

 

 

「意地でも上から殴る」という確固たる意志の元、追い風をバルジーナダーテングで吹かせ、スカーフドンカラスを死に出し、そこから無双というプラン。上から殴れるので、ブレイブバードかつじぎりで突破しつつ、自信過剰で攻撃力を上げる。ミミッキュが来れば(じゃれつくを外しでもしない限り)即落ち二コマだし、死に出しした相手のポケモンを落とせないとキツいものがある。ブレイブバードがぶっ刺さってないと勝てない。

 

受講生からすれば、おいうちふいうち神読型も捨て難いのだが、(⌒,_ゝ⌒)先生のような読みレベルはあっしは生憎持ち合わせてないのである。

 

ORASの時は「意地アローブレバ確定耐え調整」を施したチョッキドンカラスを主軸にしていたのだが、烈火ポケモンファイアローは見事劣化ポケモンに成り果てたので、この調整ドンカラスも現時点では「ちょっと硬いだけ」というアイデンティティしか得られてないのだ。

 

やはり、ドンカラスバルジーナを超えられないのだろうか。

 

嫁ポケ愛だけでパーティに入るだけの、ひたすらかっこいい存在なだけなのだろうか。

 

 

 

 

なので神様。

 

 

 

 

新作でドンカラス暴風叩き落とすをください。



 

 

エアロブラストとデスウイングでもいいです………。

 

 
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あっしのじいちゃん

どうも。

今回もポケモンとはあんまり関係ない話ですが。

 

 

あっしの母方の祖父は、約5年前の丁度今頃、あっしが小学6年生の時に亡くなりました。

 

今回はそのじいちゃんについて。

 

 

 

じいちゃんの家はあっしの家から徒歩10分ほどのすぐの所にありました。

今ではそこにはその家はなくなり、叔父の新しい家が建っています。

 

あっしが小学生の頃、親が両方ともいなくなる土曜日には、あっし達(妹を含む)はじいちゃんの家に預けられました。

 

あっしは優しいじいちゃんとばあちゃんが大好きで、色んな所に連れてってくれたし、色んなものを買ってくれたし、色んなことを教えてくれたし、なにより沢山の愛情をくれてました。

 

じいちゃんは齢60ほどにしてパソコンが趣味で、いっつも何かをいじってました。今思うとパソコンで何をしてたかは謎です。仕事を定年退職する前は仕事もしてたらしいのですが。

なので機械にめちゃつよい。

 

ワンちゃんの家も作れるという日曜大工っぷりでハイスペックなじいちゃんでした。

 

じいちゃんの家には初代DSとDSlightが1台ずつあって、あっしが持ってたDSlightと、じいちゃんの家のDSlightで、Dr.マリオがめちゃ上手いばあちゃんとNewマリオの対戦モードをやってたりしました。

 

家では1日30分しか出来なかったゲームが、じいちゃんの家ならいくらでも出来る。その自由さも好きでした。

 

じいちゃんは麻雀のルールだとか、庭に生えてた植物のこと(キンモクセイとかが生えてた)だとか、聞いたことは何でも教えてくれました。

今のあっしはじいちゃんが居なかったら、なかったんだと思います。

 

 

 

そんなある日。じいちゃんは急に体調が悪くなりました。

 

思うように声が出なくなり、会話が不自由な状態に。大きめの病院で診てもらいました。

 

じいちゃんを侵した病気の名前は「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」というもの。

 

ALSとは筋肉を動かす神経が不具合を起こす、治療法も、発症原因もわからない難病の一つ。

 

声帯に異常があったのではなく、声帯を動かす筋肉が動かなくなっていた状態だったんです。

日を追うごとに、歩きづらくなり、食べづらくなり、遂には寝たまま、呼吸も呼吸器に預けた状態になってしまいました。

 

じいちゃんの家に行ってたころには、しっかりとその年から介護のようなことをしてました。トイレについて行って手伝ったりだとか。

 

じいちゃんは病院より家に居たいという意思があったみたいです。

 

また、じいちゃんの楽しみは、あっしが目の前でゲームをすること。じいちゃんの家には中古のWiiがあり、謎解きやRPGのようなゲームが好きなじいちゃんの前で(元気な頃は二ノ国とかやってた)、ゼルダの伝説スカイウォードソードをやったりして、苦しかったであろうじいちゃんと沢山時間を共有しました。

 

 

 

 

そして小学6年生の今頃、ちょうど地域の秋祭りがあった日。

じいちゃんは息を引き取りました。

 

やせ細った腕、少なくなった髪。でも、いつもの優しい顔をしてました。

 

あっしはその時は泣きませんでした、いや泣けなかったのかもしれません。

 

翌日のお通夜で泣きました。泣きじゃくりました。地域のおばちゃん達に慰められたのを今でも覚えています。

 

 

今回はしんみりとした話でしたが、今のゲームが好きなあっしは、じいちゃんがいなかったらいないと思います。ちょうど今頃亡くなったんだなぁと思い出して、一つ、文字におこしてみました。

 

今はばあちゃんは少し離れたマンションでワンちゃんと暮らしています。

あっしは自転車で家から10kmほど離れた学校に通っていますが、それもばあちゃんたっての願いで、頑張ってそれを叶えた結果です。

 

「じいちゃんのお墓が近い、◯◯高校に行ってほしいねぇ」

 

…じいちゃんは、今でも見守ってくれてるのかな。

ポケモンの「改造」という闇を考える

どうも。

 

あっしの周りのポケモン界隈には触れてはならないワードでは、と感じさせるものがございまして。

本日はその中でもかなりアンタッチャブルなワードを掘り下げ、あっしなりの見解を述べていき、考えていきたいと思います。

 

 

…タイトルにもあるように「改造」についてです。

 

 

 

あなたは「改造」 をどう思いますか?

 

 

1、改造とはなんなのか

 

ここで扱う改造はポケモンのゲームにおける改造だと思って頂ければ。

改造とは、正規ではないツールを用いてゲーム内のデータをいじくりまわし不正なデータを作成すること、ですね。

具体的に例を出すと「色違いを量産する」「1ばんどうろの草むらからLv100の伝説ポケモンが出てくるようにする」「本来なら覚えられない技を覚えさせる」等々…。

改造することでそのポケモンのデータは不正なものとなり、正規のデータではなくなります。

ゲーム会社側も近年は対策を打っており、ゲーム機の更新をするときに不正データを確認した場合、データが消えたり、ゲーム機が動作しないようになります。

 

 

 

2、改造行為の違法性

 

「法律」という権威を括りに提言するのであれば、「改造は違法、アウト」ですね。

 

具体的に言えば、電子計算機損壊等業務妨害罪、器物損壊罪、著作権侵害などの法律に触れることになります。

 

…いま挙げた法律に触れる状況は「改造データをインターネットに繋げた場合」が主だと思ってもらっていいかもしれません。

 

しかし、著作権を侵害している、データを改ざんしている、というのは実際それが大衆の目に触れないと、一切分からないところ(こういうのを親告罪というんでしょうか、…ちょっと違うか)。

 

 

 

3、例とともに比較 

 

別の例を出してみましょうか、専門外の話ですが、法律には法律の例を出してみます。

 

 

あなたが歩行者として、信号を渡ろうとしています。

すると目の前の信号は点滅しだしました。

 

ここであなたが渡ってしまうと、法の触れ具合としては「オフラインで改造をした」ということと、同義になってしまうのです。

 

 

道路交通法 第2条にこのような記述があります。

 

人の形の記号を有する青色の灯火の点滅

一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。
二 横断歩道を進行しようとする普通自転車は、道路の横断を始めてはならないこと。

道路交通法第2条より抜粋

 

点滅中に横断歩道を渡り始めることは違法、であり、ポケモンの改造と同じですね(罰則の程度は別として)。

 

簡単にまとめるとこのような言い方が出来ます。

 

歩行者信号                         ポケモン

青で渡る                             改造をしない

 

点滅で渡る(違法              オフラインで改造を

だが人の目には                する(違法だが人の目

触れない)                           には触れない)

 

赤で渡る(違法で              オンラインで改造を

車の邪魔になる)              する(違法で正規プレ

                                            イヤーの邪魔になる)

 

赤で渡って、事故           オンラインで改造し

をする(信号無視で          通報される(BAN、最

道交法違反による            悪逮捕) 

逮捕)

 

 

「信号点滅での横断」と「オフラインでの改造」は共に違法ではあるものの、余程のことが無い限り取り締まられることのない「限りなくグレーゾーンな行動」であると、結論づけることが出来ます。

 

 

 

4、あっしの所見

 

…ここまで簡単に書き連ねてきましたが、ここであっしの”意見”を述べさせてもらいます。

あっしは「結果他人に迷惑をかけないのであればなんとでもやれ」というポリシーを掲げています。

なのであっしとしては「オフラインの改造にまでとやかく言う筋合いは無い」というのが正直な気持ちです。

勿論改造は改造であり、幾ら正規で生み出せる個体であっても、改造個体はオンラインに流した時点でデータ破損の危険性を孕んだ他人に迷惑をかける行為ですので、それはアウトでしょう。改造ポケモンを販売するという行為も同じく。こういう考え方をしています。

 

今回は法律という面から掘り下げていきました。司法に関しては門外漢なので、間違った情報がわんさかあるかもしれません。指摘していただければ。

 

また、この記事は改造を擁護している訳ではありませんし、あっし自身も改造をしたことがありません。

 

 

 

でも、皆さんに今一度考えて頂きたい。

 

「改造は絶対悪」と言って、改造プレイヤーをめったやたらに多くの人の目に晒したり、「過剰な正義感」からか、あろうことか勢いで住所を特定するということは、果たしてする必要があることなのでしょうか?

 

 

 

 

最後にもう一度問いましょう。

 

 

 

あなたは改造をどう思いますか?